アイドルビジネスと40歳過ぎのアイドルオタク
大学生時代の友人たちと集まる機会が、毎年あります。
私と同じ年齢の友人が13年前に一人と2年前に一人、病気で亡くなっていて、その墓参りを兼ねて13年間継続的に行われています。
ここ数年、40歳過ぎたあたりで、アイドルオタクになった友人がいて、年々はまり具合がひどくなっています。
気に入ったグループがいくつかあるようで、今年は全国ツアーにも参加したようです。
そんな友人に、現在のアイドル業界について、いろいろと教えてもらいました。
話をしていると、専門用語がかなり出てくるので、用語の説明を受けるところから始まりました。
私のアイドルオタクのイメージというと、カップヌードルのCMに出てきていたような、サイリュウムを振って激しく踊る人たちだと思って、かっこいいなと思っていたのですが、その友人に言わせると、あれは違うようです。
サイリュウムを持つ数も片手に3本までの合計6本までと決まっていたりと、細かいライブのしきたりがあるようです。
数年前からメディアで、オタクがアイドルのCDを箱買いしている。
なんて事は聞いたことがありましたが、友人もそういう人種になっていました。
CDは1枚ずつ買うものではないという感覚らしいです。
CDというのは、最低でも10枚くらいはまとめて買うものらしいです。
それを私なりに理解すると、オタク文化としてはそういうのが当たり前で、そのCDが1枚1千円円だとして、それに1万円の価値を感じれば10枚買うし、10万円の価値を感じれば、100枚買うということだろうと理解しました。
価値観の違いで、対価を払うというのは本来の姿のようで、正しくも感じます。
現在のアイドル業界状況は、インディーズ系がたくさん溢れていて、地方にもたくさんいる状態のようで、年々、アイドルのクオリティは上がってきているようです。
それぞれグループごとにコンセプトがあって、キャラクターがあって、ドラマがあって、楽曲があって、振りつけがあって、動画があって、といろいろ話を聞きましたが、うまくブランディングしていて、なるほどと思えるような作りでした。
インディーズ系アイドルは中小企業のブランディングに近い感じですね。
インターネットが発達して成熟してきた世界なんだと思います。
地上波のテレビでは、取り上げられないようなグループがたくさんあって、それをそれぞれ応援している。
インターネットが普及する前だと、テレビに出てメジャー化して、大きいホールを埋めていくという方向が正しかったのだと思うのですが、それだけが正解ではないような世界になって来ている。
巨大化しなくてもビジネスとして成り立つ構造になってきているようです。
ここに現代のビジネスの形が見えてきます。
ビジネスチャンスが眠っているような気がしました。